北見市が給水区域縮小へ

2025-09-24 掲載

(北見市/社会)

来年9月にも条例改正案

市内6地区ごとに適正化 将来の負担増を回避

 北見市上下水道局は市内の給水区域を見直し、事業規模との整合性を図る。先ごろ開かれた市議会建設上下水道常任委員会で報告した。

 給水区域は、水道事業者が水道水を供給する範囲を定めたエリア。市の水道事業は1950年の創設認可以降、人口増や市街地の拡大などで使用水量が増加。それに伴い段階的に拡張認可の変更を行い、給水区域を広げてきた。しかし市町が合併した2006年をピークに人口は減少に転じ、使用水量も減少傾向が続いている。

 現在の給水区域は北見、協和、常呂、留辺蘂、温根湯、瑞穂の6地区に分かれ、合計面積は358・32平方㌔。既設の配水管と地区の境界線との距離が1㌔以上離れている場所や住宅などの建設が制限される市街化調整区域が区域内に含まれている場所がある。

 そのため同局は「今後、居住する可能性が極めて低い場所や給水が困難な場所を維持するのは将来にわたり維持管理の負担が増える可能性がある」として給水区域の適正化を図る。今後は、すでに給水契約のある利用者が区域外とならない範囲で地区ごとに縮小する個所を選定。議会や上下水道審議会への報告などを経て来年9月にも条例改正案を提案したい考え。 (柏)

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