連載 「みんなの市長室」の意味~網走市~」㊤

2025-10-23 掲載

(網走市/社会)

市民が市長と直接話せる場
14年間で53回開催

 網走市長と市民がまちづくりについて直接意見を交わす「みんなの市長室」が、スタートから15年目を迎えた。3人1組での参加が条件だが、これまでの実績を振り返ると、〝参加ゼロ〟のケースもあった。その実情を知るため、これまでに参加したことのある市民などを取材した。 (大)

市民の意見を市政に…
中学生以上の3人グループで事前予約制
年4回開催も約半分が参加ゼロ

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■年4回

 「みんなの市長室」は、水谷市長の初当選(平成22年12月)に伴って創設。市民と市長が直接、まちづくりについて語らい、今後の市政に役立てる―というのが狙いだ。

 誰もが簡単に参加できるわけではない。「中学生以上の3人グループでの事前申し込み」が条件で、対談時間は1組20分程度とされている。

 「みんなの市長室」は前市長時代までなかった試みだ。前市長の場合、市長室ドアは開けっ放しが多く、「アポなしで市民が訪れて、市長と一緒にまちづくりについて懇談したケースが多々ありました」(職員OB)。

■半分ゼロ

 「みんなの市長室」は年4回の開催を基本とする。2024(令和6)年度までの14年間の延べ開催数は計53回で、このうち〝参加ゼロ〟はほぼ半分の27回だった。

 年度ごとの参加数を見てみると、最も多かったのは初年度(平成22年)と同23年度の計7グループ。同22年度は1回しか開催していないにも関わらず、7グループが参加し、初当選したばかりの水谷市長と意見を交わした。

 19(平成31)年度=4回開催=と24(令和6)年度=同=は計5グループが参加。次いで17(平成29)年度=同=の計4グループ、15(平成27)年度=同=の3グループなどとなっている。

 …………………

 次回は、かつての「みんなの市長室」に参加したことのある市民への取材を通じて浮上した、課題点などを紹介する。

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