
「よっしゃー」と気持ちのこもった声が響き渡り、北見高栄中のアンカー・髙橋銀志選手(3年)が高らかに優勝を告げた。両足のテーピングが痛々しい。ぎりぎりの目標達成へゴールテープのだいぶ前から、込み上げるものが抑えきれなかった。「みんなひと一倍頑張った」と目を真っ赤に染める谷川監督を囲み、歓喜の輪ができた。
35校が参加。北見高栄中は第1走の支倉麻尋(まひろ)選手(2年)が「予定よりいい順位」で2走の成ヶ澤隼人選手(3年)へ。エースの成ヶ澤選手が5人抜き、区間賞の快走でトップに立った。
直前にケガをしていたアンカーの髙橋選手までにできるだけ差を広げたいと3走の萩谷大雅選手(同)、4走の谷澤星南選手(2年)、5走の加藤仁人(まさと)選手(同)も区間2~3位の力走。2位と13秒差でたすきを受け取った最終6走の髙橋選手はその差を55秒まで広げ、真っ先にゴールに帰ってきた。
チーム主将の成ヶ澤選手は「練習でうまくいかないときもみんなで励まし合って、チームでつかんだ勝利です」と胸を張り、谷川監督は「選手達がよく頑張った」とたたえた。
管内勢では男子は清里中が6位、北見光西中が10位、女子は遠軽中が6位、北見北中が8位に入った。 (寒)
