
【骨を強くするには「栄養・運動・日光浴」】
保健師の椎名真理さんは、骨粗しょう症(骨がもろく骨折しやすくなる病気)について説明しました。椎名さんによると、女性の骨量は男性より少なく、20歳前後でピークを迎えます。その後は徐々に減少し、閉経後は急激に減るため、早めの対策が必要です。
骨を強くするには「栄養・運動・日光浴」が重要。日中のウォーキングや筋力トレーニングが効果的で、「毎日の何気ない動作を意識するだけでも、運動量を増やせます」と話しました。
【丈夫な骨にはタンパク質+カルシウム】
管理栄養士の水戸部春菜さんは、骨の構造を建物に例えて説明しました。鉄筋にセメントがしっかり付いていると丈夫な建物になるように、骨も材料が大切です。鉄筋の働きをするのが、魚、肉、卵、大豆製品に含まれるたんぱく質。セメントの役割をするのが、小魚、海藻、乳製品、緑黄色野菜に含まれるカルシウムです。たんぱく質とカルシウムを一緒に摂ることで、丈夫な骨が作られます。
骨づくりを助けるビタミンD(魚、きのこ類)やビタミンK(納豆、緑黄色野菜、海藻)も大切です。水戸部さんは「1日3食バランスよく、主食、汁物、主菜、副菜をそろえることがポイントです」と説明しました。
また、カルシウムの吸収を妨げるリンを多く含む、スナック菓子、インスタント食品、練り製品は食べ過ぎに注意が必要です。
お口のケアも大事
【健康はお口から】
歯科衛生士の鈴木千恵さんは、「お口のケアは全身の健康にもつながります」と話し、歯磨きのポイントなどを丁寧に説明しました。
【かかとトントン・強い骨づくり】
運動講師の硯見よ子さんは、主に椅子に座ってできる運動を紹介しました。「筋肉を動かすと骨が刺激され丈夫になります」と説明。さらに「かかとをトントンするのも骨にはよい」と話しました。
参加した上手ゆかりさんは「骨の形成に必要な栄養素がよく理解できました。実技の体操がとても楽しかったです」と感想を寄せました。
今日から「骨活」始めてみませんか。 (知)