骨にはカルシウムだけじゃない

2025-12-05 掲載

(北見市/社会)

北見市保健センターで骨活講座開催

 北見市健康推進課は、市内に住む18歳から70歳の女性を対象に「骨活講座」を開催しました。9月と11月に合わせて3回行われ、市の保健師や管理栄養士、歯科衛生士が骨の健康を守るポイントをアドバイス。運動講師は手軽にできるエクササイズを紹介しました。骨を守る「骨活」のポイントを振り返ります。

骨を強くするには「栄養・運動・日光浴」

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【骨を強くするには「栄養・運動・日光浴」】

 保健師の椎名真理さんは、骨粗しょう症(骨がもろく骨折しやすくなる病気)について説明しました。椎名さんによると、女性の骨量は男性より少なく、20歳前後でピークを迎えます。その後は徐々に減少し、閉経後は急激に減るため、早めの対策が必要です。

 骨を強くするには「栄養・運動・日光浴」が重要。日中のウォーキングや筋力トレーニングが効果的で、「毎日の何気ない動作を意識するだけでも、運動量を増やせます」と話しました。

【丈夫な骨にはタンパク質+カルシウム】

 管理栄養士の水戸部春菜さんは、骨の構造を建物に例えて説明しました。鉄筋にセメントがしっかり付いていると丈夫な建物になるように、骨も材料が大切です。鉄筋の働きをするのが、魚、肉、卵、大豆製品に含まれるたんぱく質。セメントの役割をするのが、小魚、海藻、乳製品、緑黄色野菜に含まれるカルシウムです。たんぱく質とカルシウムを一緒に摂ることで、丈夫な骨が作られます。

 骨づくりを助けるビタミンD(魚、きのこ類)やビタミンK(納豆、緑黄色野菜、海藻)も大切です。水戸部さんは「1日3食バランスよく、主食、汁物、主菜、副菜をそろえることがポイントです」と説明しました。

 また、カルシウムの吸収を妨げるリンを多く含む、スナック菓子、インスタント食品、練り製品は食べ過ぎに注意が必要です。

お口のケアも大事

【健康はお口から】

 歯科衛生士の鈴木千恵さんは、「お口のケアは全身の健康にもつながります」と話し、歯磨きのポイントなどを丁寧に説明しました。

【かかとトントン・強い骨づくり】

 運動講師の硯見よ子さんは、主に椅子に座ってできる運動を紹介しました。「筋肉を動かすと骨が刺激され丈夫になります」と説明。さらに「かかとをトントンするのも骨にはよい」と話しました。

 参加した上手ゆかりさんは「骨の形成に必要な栄養素がよく理解できました。実技の体操がとても楽しかったです」と感想を寄せました。

 今日から「骨活」始めてみませんか。 (知)

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  • 骨活講座
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