家庭菜園シーズンを前に、野菜作りのコツや裏技を紹介する講演会が19日、北見市立中央図書館で開かれた。雑誌「現代農業」を発行する一般社団法人農山漁村文化協会の斎藤龍司さんが、DVD上映の解説を交え、農家が実践する病害虫の防除法や種まきのコツを紹介した。
図書館の資料で趣味を見つけてもらう「本のあるくらし講座」の一環。市内外から100人以上が来場した。
斎藤さんは家庭菜園で特におすすめしたい技術として、石灰(カルシウム)を使った防除法を紹介。石灰を施用することで作物の細胞壁が強くなり、病害抵抗性が高まる。さらに石灰は強アルカリ性で、病原菌の細胞壁を溶かしたり、強アルカリ性が苦手な菌の繁殖も抑えられるという。作物の葉が白くなるくらい、直接石灰を振りかけることで「ダニやアブラムシ避けにも効果が出ます」などと話した。 (理)