北見市立中央図書館2階で21日(日)まで開かれている「北見・昭和の街並み写真展」が静かな人気だ。昭和20~50年代の北見市内各所を写した48枚が展示され、お年寄りらが1人、また1人と写真の前で足を止め、懐かしさに浸っている。
男性市民から写真の寄贈を受け、北見の歴史に関心を寄せてもらえればと、展示を企画した。
会場には昭和30年代の北小、南小、東小、西小の校舎をはじめ、現在の冬まつりの前身となる「第1回雪まつり」の様子、開店当時の東急百貨店など、時代を写した懐かしの光景が並ぶ。
写真展を楽しんでいた女性(78)は「通っていた小学校の校舎の写真が懐かしかった」と目を細め、1964(昭和39)年の中ノ島観月橋(当時見晴橋)の写真に「遠足で先に橋を渡った子に揺らされて怖かった」と子ども時代の思い出を懐かしんだ。
会場に置かれた感想ノートにも「昭和50年代の人情味ある雰囲気がよみがえってきた」「時の流れをあらためて痛感した」など、多くの書き込みが寄せられている。
展示されている街並みについて質問があれば、司書が調べてくれるそう。来年1月4日(日)から、寄贈写真と同館所蔵の資料を並べる第2弾も開催する。 (理)
