家畜伝染病、豚熱の発生を想定した防疫演習が19日、北見市内のサンライフ北見で開かれ、管内の行政関係者や農業関係者らが参加した。
豚熱は、豚やイノシシが感染するウイルス由来の致死性伝染病。道内では未発生だが2018年以降、全国的に感染地域が拡大している。近年はより病原性の強いアフリカ豚熱がアジア地域を含む世界各国に広がりを見せており、国内でも警戒が強まっている。
演習に先立ち、網走家畜保健衛生所の松岡鎮雄所長が「豚熱は人には感染しないが、発生すれば鳥インフルエンザと同様にすべて殺処分となる。野生イノシシへの感染で全国に広がっており、人やモノを通じて北海道でいつ発生してもおかしくない」と呼びかけた。
同所の職員が座学の講師を務め、豚熱やアフリカ豚熱の発生状況、対策について説明。農場では消石灰散布による消毒や野生動物の侵入防止などの対策が求められるとし、万一発生した場合に関係機関が行う防疫措置の流れを解説した。
実地演習では、参加者が防疫衣の装着をはじめ豚の誘導から殺処分までをぬいぐるみを用いて体験し、万一に備えていた。 (柏)
