
同部は1989(平成元)年に発足。当時は50人を超える児童が在籍していたが、近年は少子化の影響で部員が減少。今年は2~6年生14人で活動し、小泉小学校合唱部と合同で練習を重ね、コンクールに出場した。6年生引退後の来年度は部員が9人と、10人を下回る見込みで、合唱活動の継続は厳しい状況にあった。
市内では中学校部活動の地域移行に伴い、地域クラブ「北見クラスジュニア合唱団」が発足。子どもたちが合唱を続けられる環境が整ったことから、解散を決断した。
さよならコンサートには、1年間活動を共にしてきた小泉小合唱部が協力。保護者や地域住民、OGらが大勢来場し、同部の〝ラストハーモニー〟に耳を傾けた。
今年度最も歌い込んだコンクール課題曲「ぼくらのエコー」をはじめ、同部オリジナルのテーマソング「まるいやねのむこうがわ」など全6曲を披露。思い出の詰まった一曲一曲に、会場は温かな拍手に包まれた。OGとの合同合唱で最後の曲「世界がひとつになるまで」を歌い終えると、部員たちは「ありがとうございました」と一礼。その目には涙が光っていた。
部長の前田苺那さん(6年)は「みんなの声が合わさり、ハーモニーが生まれる瞬間が好きだった。部員が少なく不安な時、小泉小合唱部に助けてもらった。最後の大舞台もみんなで楽しく歌えて良かった」と、声を詰まらせながら語った。
仲間と声を重ね、舞台に立ちながら多くの児童の成長を支えてきた合唱部。北見市内では、北光小学校も昨年で活動に区切りを付けており、小学校で来年度以降も合唱部(団)活動が行われるのは西小学校と小泉小学校のみとなる。しかし、小泉小も少子化や活動環境の変化などを理由に、来年度いっぱいで活動に終止符が打たれる予定だ。
学校単位で受け継がれてきた合唱活動は、大きな転機を迎えている。校舎に響いた歌声は、今後は新たな場所でともしびとなり、受け継がれていく。 (理)
