商品の販路拡大につなげる「オホーツク地域金融機関連携セミナー」が15日、北見信用金庫本店で開かれた。東京農業大学准教授の小川繁幸氏が「ガストロノミー」「エシカル」「スローライフ」などのキーワードを紹介しながら、商品開発のヒントを伝えた。
管内の金融機関などで構成する「オホーツク地域における金融サービス向上委員会」が主催。各金融機関や事業所などから約70人が参加し、熱心に耳を傾けた。
小川氏は〝腸活〟関連商品やパウチ入り野菜、植物性代替食品など現在売れている商品を例示し、現在のトレンドを「健康志向」「利便性」「エシカル(倫理的)」と分析。
また、食事を通じて地域の文化を知る「ガストロノミー(美食学)」を意識したツーリズムを紹介した。
このほか生産過剰や消費過剰につながる市場原理主義が限界を迎える中「環境との共生やスローライフ(人間らしい生活)への関心が高まっており、社会の変化を意識し、社会の課題やニーズに寄与する商品を開発することが大切」と呼びかけた。(柏)