北見高栄児童センターの夏祭りに、流しそうめんが登場した。流しそうめんの台は高栄地区子ども会育成連絡協議会副会長の佐藤一敏さん(78)の手作りで、佐藤さんは「子ども達を楽しませるのが大人の役割です」と、喜ぶ子ども達の姿に目を細めた。
もともとは、孫のためにと昨年制作した流しそうめん台だったが、孫とのそうめんは実現できずにいたそう。センターでの祭りで流しそうめんが企画され、佐藤さん手作りの台が初めて活用されることに。子ども達が触ってもケガをしないように丁寧にヤスリをかけ直すなど、この日のために手直ししたという。
半分に割った竹の中を心地よい水音とともにめんが転がるように流れると、箸を手に待ち構えた子ども達が順番にすくった。そうめんをほおばった小学2年生の女の子は「楽しいし、おいしい」と笑顔を見せた。
祭りではこのほか、佐藤さん手作りのひもくじの木製台も活躍した。36年前から同協議会の役員を務めてきた佐藤さん。「子ども達から刺激を受けています。喜んでもらえてうれしい」と話していた。(菊)