きゅうりからトマト?回答後編

2023-08-18 掲載

(北見市/話題)

周りは普通なのに、さらにもう1個…謎深まるばかりと住民

新たに見つかった合体野菜? == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
新たに見つかった合体野菜?

 北見農試によると「1、果実の長さがかなり短い」点については「きゅうりの生育に適さない環境や栄養状態により果実が短くなる『短形果』という障害があります。

草勢の弱さ(肥料切れ、水分不足、成り疲れなど)で草勢が弱まると、

雌花の形成や着果後の肥大がうまくいかず、短形果が発生することがあります」。

 「2、果実の先端部に一般に言う果皮が無く、果実が露出?しているように見える」ことについては「2については発生自体がほとんどないので全くの想像になります」と前置きした上で「一般的に果皮と見なされる部分は花床の外皮にあたり、果肉として食用に供される部分は花床と子房が発育したものにあたります。花床の外皮部分の先端部に何らかの損傷が発生したのち、

子房部分の細胞が成長し?損傷部より先の果実に果皮が無い状態を生じたのではないか‐とイメージしてみました(正解かどうかはわかりません)」と回答。

 さらに「これらとは全く別の考え方で不確かなものではありますが、何らかの条件が揃ったときに雌花ではなく、雄花?両性花?が肥大し、丸型に近いきゅうりになる話がインターネット上のブログに掲載されているのを見かけたことがあります。きゅうりの花には雄花と雌花と両性花があり、両性花はもとより、単性花の花芽も初期のころは両性花的な発育を示します。きゅうりは単為結果(受粉・受精をせずに果実ができる)の性質が強いことから、この可能性もないとは言えません」としています。

 この調査報告を依頼住民のところに持っていくと、この他のきゅうりは皆、姿かたちも良く、すでに何本も食べているそう。そして「別の株にも1個、同じような合体野菜をみつけた」という。最初のは足元の低い位置にあり、今度のは身長よりも高いところにあって見つけられなかったそう。住民は「謎が深まるばかりです」。<完>(寒)

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