新チームは1年生14人、2年生15人の計29人。大空町をはじめ網走、美幌、小清水など近隣市町、根室管内中標津町からも選手が集まり、投手力と堅守を軸に「守り勝つ野球」に磨きをかけている。
全道大会には35チームが出場。大空は5チームずつの予選リーグを3勝1敗で突破した。16チームの決勝トーナメントでは、札幌栄を3―2、北広島を2―1と、ともに1点差で下した。準決勝でも空知滝川に4―1の最少失点で勝ち、全国大会の切符を手に入れた。
決勝の相手の札幌新琴似は、前回大会まで通算18回の優勝を誇る絶対的な強豪。エース窪田侑くん(小清水中2年)が球数制限で40球しか投げられないこともあり、3―8で力尽きた。
窪田くんは「先輩に教わったスライダーで打たせて取ることができました。優勝はできなかったが、新たな一歩を踏み出せました。全国までに体を一回り大きくして球速とキレを上げたい」とレベルアップを誓う。
昨年のベスト8を超える過去最高の成績。決勝で意地の2点3塁打を放った主将の村岡環亮くん(網走第三中2年)は「小技を生かしてチャンスをものにする野球ができました。初めての準優勝なので良かった。新琴似に勝つのは創立以来の目標なので、これからも持ち続けたい」と話す。
全国まであと5カ月ほど。腕立て伏せや腹筋などをこなし、食事にも気を使い、課題の打撃力を向上させ、1勝を目指す。冨田大介監督(45)は「道央のチームとも互角以上に戦って自信がつきました。少年球児へのアピールにもつながればうれしい。引き続き投手力、得点力の向上を図りたい」と方針を語る。(浩)