■高騰
旅費高騰の背景には、観光業の人手不足や原油価格を含む物価の高騰、そして新型コロナウイルスの分類変更に伴った旅行者の急増などがある。
修学旅行には欠かせない貸し切りバスの運転手不足も深刻化しており、バスの運賃・料金にも影響を及ぼしている。日本バス協会のHPによると、今年8月に公示運賃額が変更され、来年には再び見直しが検討されているという。
こうした、社会情勢の変化の波は、小・中・高校生の修学旅行にも押し寄せているようだ。
例年通りは保護者負担が…学校は節約策に知恵絞り
■例年通り
網走市内には6つの市立中学校がある。修学旅行は3年生が対象で、例年は9月中に実施される傾向にある。
本紙は、来年に実施される修学旅行(現在の中学2年生が対象)について、市内各中学校を取材してみた。
市内中学の一部には、旅費の高騰を踏まえ、宿泊数を減らすことも検討したケースもあったものの、来年の修学旅行はすべての中学校で例年通りに実施されるようだ。
宿泊数は「3泊4日」が大半だが、第四中学校だけは2泊3日となっている。旅費高騰の影響ではなく、コロナ禍を機に2泊3日に変更した新たなスタイルを踏襲しているそうだ。
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市内すべての中学校は来年の修学旅行を例年通りの宿泊数で実施する方向だが、旅費の節約策に知恵を絞った学校は多い。次回は、保護者負担を考慮してアンケート調査を実施した学校などの〝苦労ぶり〟をお伝えする。