■アンケート
旅費の高騰は、中学生保護者の負担増に直結する。第二中学校は先日、1・2年生の保護者を対象にアンケート調査を実施した。
二中は保護者アンケートも宿泊数減らさず
アンケートで同校は、保護者に対して「3泊4日」と「2泊3日」のそれぞれの旅費と旅行内容を示した上で、意見を募った。
「『2泊3日でもいいのではないか』という意見もありましたが、『3泊4日がいい』という声も多く、例年通りに3泊4日に決定しました」(同校)
本紙取材によると、こうしたアンケート調査を実施したのは二中のみだった。二中生の母親は「きょうだいが3泊4日の修学旅行だった。2泊3日はかわいそうかな、と感じます」と、取材に応じてくれた。
一中は節約策に注力し費用を抑える
■節約策
第一中学校も、旅費高騰を踏まえての節約策に力を注いだようだ。
「ガイドさんを減らす、目的地を変更するなどあらゆることを検討しました」(同校)
結果的に、来年の修学旅行の旅費は今年とそれほど変わらない額に抑えられた。PTAの意見も踏まえ、例年とほぼ同様の内容とした。
生徒数多い三中は影響さほど受けず
節約策に苦労する学校がある一方で、市内で最も生徒数が多い第三中学校は、現在の旅費高騰の影響はさほど受けなかったようだ。
同校によると、来年の修学旅行費は今年とほぼ同額で、旅行内容も大きな変化はない。今夏には、来年の修学旅行計画が大まかにまとまり、保護者に説明をしたという。
三中の全校生徒は276人で、来年の修学旅行対象の2年生は95人となっている。
一方、小規模校の市立呼人中学校の2年生は6人。同校によると、生徒数が少ないと移動費などが大規模校と比べ異なるケースもあるという。同校の来年の修学旅行費は、第三中学校と比べ高いようだ。