デジタルサービスの利用は? 網走市の試み㊤

2024-01-04 掲載

(網走市/社会)

デジタルファースト宣言2年経過

 行政サービスの効率化などをめざして、網走市が「デジタルファースト宣言」してから2年経過した。昨年3月には各種証明書のコンビニ交付をスタート。これまでの実績を調べてみると、コンビニ交付は全体の1割を占め、「住民票」「印鑑証明書」交付の利用が多いことがわかった。(大)

証明書はコンビニ交付が1割占め

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■宣言

 市は2021(令和3)年9月1日に「デジタルファースト宣言」した。水谷洋一市長は市のHPなどを通じて、「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化により、人口減少や新たな日常に対応した、持続可能なまちづくりを推進することを宣言します」とした。

 宣言の中で市は、①関係人口創出のデジタルファースト②市民サービスのデジタルファースト③行政運営のデジタルファースト─に取り組むことを明確にした。

 ①~③では、観光プロモーションの改革や高齢者等のデジタル活用支援などを進める。本紙は今回、②に盛り込まれた証明書のコンビニ交付サービスについて調べてみた。

■利用実績

 証明書のコンビニ交付サービスは、マイナンバーカードを所有する市民が対象。コンビニなどに設置されるマルチコピー機で住民票などの各種証明書を受け取ることができる新サービスで、昨年3月27日にスタートした。

 コンビニ交付サービスの昨年11月30日までの利用実績を見てみると、交付数は2811通で、全体(2万8986通)の9・7%を占めた。

 交付数が最も多かったのは、住民票で1476通だった。次いで、印鑑登録証明書811通、戸籍(全部事項)282通などとなっている。

 スタートから約7カ月間の交付実績は全体の1割ほどだが、「最寄りのコンビニなどで住民票などを受け取れるという新たなサービスは、今後さらに市民に浸透するはず」(市)。

 市役所の窓口に行かずとも、コンビニで受け取れる新サービス。市戸籍保健課は「例年、転出入の多い3月、4月は役所窓口は混み合い、交付まで時間を要するケースも多い。スムーズに受け取れるコンビニ交付を利用してみてほしい」と呼びかけている。

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