■12%
公共施設のネット予約サービスは、エコセンと勤労者総合福祉センター(ソレイユ)で2022(令和4)年12月1日に、次いでコミセン・住民センター(8施設)が昨年1月4日にスタート。これまでの予約方法は、各施設の窓口での直接申請や電話申請が中心だった。
ネット予約のメリットは、市民の〝申請環境〟の充実に伴った利便性の向上だ。
市はこれまで、広報誌やHPなどを通じて、ネット予約サービスが始まったことを市民に周知してきた。しかし、ネット予約数はさほど伸びていないのが現状だ。
昨年4月から11月末までのネット予約数などを調べてみた。
■実績
10施設(エコセン、ソレイユ、各コミセン・住民センター)のネット予約総数は1555件で、全体(1万2942件)の12%だった。このうちパソコンからの予約が6・2%、スマホ5・8%となっている。
各施設ごとのネット予約は、エコセンが1361件で最も多かった。エコセンのネット予約は全体(5356件)の25・4%を占め、定着しつつある傾向にある。
一方、コミセン・住民センターは低調だ。
各コミセン・住民センターのネット予約率(全体の予約数に占める割合)が最も低いのは、西網走コミセンの0・5%、次いで北コミセン0・8%、駒場住民センター1・9%、西コミセン2・2%などとなっている。
一方、ネット予約率が最も高かったのは、南コミセンで8・8%。ネット予約数は23件(全体2007件)だった。
市はこうした状況を踏まえ、ネット予約サービスの存在を今後も何らかの方法で周知していく考えだ。
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管内市町村の中で、網走市はかなり早いタイミングで「デジタルファースト宣言」をした。しかし、宣言だけが先行し、具体的な施策の立案は後回しになっていたのが実情だ。
デジタル化が進むことによって、市民はどのような恩恵を受けるのか─。〝宣言後〟の水谷洋一市長の舵取りに期待がかかる。