東亜リサーチは2023年の管内倒産発生状況(負債総額1千万円以上、内整理含む)をまとめた。年間の倒産発生は15件で、過去最少の6件となった22年から9件増加。負債総額は17億2947万円で同5億5308万円増加した。
2018年以降の件数、負債額を見ると23年は件数は18年の13件を上回り最多。負債額は18年の21億4100万円に次いで2番目に多い年となった(表参照)。
業種別ではサービス業が4件(前年比1件減)、卸・小売業が4件(同4件増)製造業3件(同3件増)、建設業2件(同2件増)など。倒産の主要因は「販売不振」が10件を占めた。
地域別では北見市が9件(前年比6件増)、網走市5件(同5件増)、紋別市1件(同1件増)と3市に集中。町村での発生はなかった。
発生に見ると1月、6月、12月がゼロ。それ以外はひと月あたり1~3件発生した。
同社は「ポストコロナで活発な経済の動きが見られる中、エネルギー・原料価格の高止まりや深刻な人材不足などもあり、先行き不透明感は払拭できず予断を許さない状況」としている。(柏)