北海道教育大学非常勤講師で株式会社電通北海道元取締役の臼井栄三さんが8日、美幌町民会館で「〝伝える〟から〝伝わる〟へ、つながるための情報大作戦」と題して講演した。コピーライターの視点から、効果的な広報のあり方について語った。
美幌町教育委員会が社会教育関係委員の研修会として開催。約30人が参加した。
臼井さんはコピーライターとして北海道のキャッチコピー「試される大地」など多くのキャンペーンを手がけた。
受け手に価値ある情報を
関係構築、維持が大切
講演では「情報洪水の中で、人々は処理に追われ、興味のあるものしか見たり、聞いたりしなくなっている」と指摘。「自分たちが伝えたいことは、受け手にとっておもしろくないかもしれない。受け手にとって価値のあるものでなければならない」と述べた。
現代に求められる広報の形として「情報を伝えるだけでは広報と呼ばない。公衆に情報と意見を双方向に伝えながら、望ましい関係を構築し、維持していくことが大切」と述べた。(浩)