オホーツク管内市民後見人活動交流会が13日、大空町女満別研修会館で開かれた。3市3町の市民後見人がグループワークなどを通じ、被後見人へのより良い対応を考えた。
養成講座を修了して活動する市民後見人をもつ北見、網走、紋別3市、美幌、津別、大空3町の後見人、社会福祉協議会職員ら約50人が参加した。
グループワークでは、社会福祉協議会職員が演じる寸劇を見て、市民後見人がグループで対応を考えて発表した。主人公は認知症を抱えながら在宅生活を希望する75歳の男性。それぞれのグループは「食事は取っていると話すが最近やせた」「近所との関係は良好」など劇中で描かれる情報を元に「本当に食事を取っているか、何を食べているか確認する必要がある」「介護認定の見直しが必要では」などと対応策を発表した。
配食サービスを利用させるべきかについては「依頼すべき」「依頼(を選択するの)は最後。まずは一緒に買い物に行き、調理する」と意見が分かれた。
司会の津別町社会福祉協議会、地域福祉係長は「後見人、ケアマネージャー、ヘルパーさん、ご近所さんなどがチームとしてかかわることで、(被後見人の)いろいろなことが見えてくるのでは」とまとめた。
活動交流会ではこのほか、とまこまい成年後見支援センター参与の男性が講演。市民後見人5人が受任報告した。(浩)