美幌町身体障害者福祉協会の研修会「車いすがもっと身近になる話」が9日、町民会館で開かれた。美幌療育病院リハビリテーション工学係の小比賀(おびか)康彦さんが車いすの種類別の特徴や取り扱いのポイントなどを解説。参加者が操作を体験して車いすへの理解を深めた。
車いすの知識や理解を深めてもらう狙い。約30人が参加した。小比賀さんは最も一般的な自走型、後輪が小さい介助型をはじめ、折りたたみ式や電動車いすなど種類と特徴を紹介。「座る」「移動する」という2つの機能に触れた上で「移動だけで疲れてしまうと目的の活動ができない。本人、介助者とも移動は楽にして、目的の活動を楽しんでもらいたい」などと話した。
新方式リクライニングなど実物で操作体験も
背もたれの角度を変える一般的なリクライニングに加え、座面の後ろ半分が背もたれと一緒に動く「新方式リクライニング」や、座面全体と背もたれが一緒に動く「ティルト」も実物を持ち込んで紹介。講演後、参加者が操作を体験した。
協会の木下啓子副会長は「家族を含め、車いすが必要になることは十分にあり得る。いろいろな車いすがあることを知ることができて良かったです」と感想を述べた。(浩)