北見市は端野、常呂、留辺蘂の各総合支所に開設している「指定金融機関派出所」を6月末で閉鎖する。さきごろ開かれた市議会総務教育常任委員会に報告した。
市は指定金融機関の北見信用金庫職員が常駐する派出所を本庁舎と3総合支所に設置。市は年間1300万円を上限に運営経費を支出しており、各総合支所では税金などの収納業務を行っている。
市は2021年にコンビニ収納業務をスタート。それ以降は派出所の利用が減少し、現在は日平均10人を下回る状況。昨年11月、人材不足や人件費上昇などを理由に同金庫から総合支所派出所の閉鎖要請があった。
23年度からはスマートフォンなどで支払いができるQR付き納付書を導入しており、さらに利用者の減少が見込まれる。市はこうした実情をふまえ、派出所の維持が困難と判断した。
7月1日以降は各総合支所の総務課が窓口収納業務を行う。市会計課は「市民サービスには影響がないと考えている」と理解を求めた。
本庁舎の派出所は収納業務のほか支払事務なども担っていることから、市は今後も継続する方針。(柏)