同センターは1995(平成7)年、市緑ケ丘に開設。2007年には北見フラワーパラダイスに隣接する現在地に移転した。5棟のハウスで大菊や小菊などを栽培し、菊まつりに出品してきた。
まつり用菊花の大半は北見地方花卉生産出荷組合と同センターが栽培。2022、23年の同まつりでは各1万鉢が展示され、このうち同センターが4千鉢を提供した。
今秋にスタートした北見秋祭は、きたみ菊まつり、北見オクトーバーフェスト、オホーツク北見ハロウィーンフェスティバルを集約し、それぞれの魅力を継承する形で開催。まつり会場の中央プロムナードや北見駅前広場、市役所などに色とりどりの大小7千鉢が展示され、来場者の目を楽しませた。
全体を見直し
市観光振興課によると、センターの閉鎖は「新たな祭りの開催に伴う全体的な見直しの一環」という。新たな祭りは「食」をメインとするイベントに生まれ変わったが、「菊を楽しみにしている人も多く、何らかの形で菊の展示は続けていきたい」としている。(柏)