菊花試験栽培センター…閉鎖を協議

2024-11-11 掲載

(北見市/社会)

来年の北見秋祭は菊展示が縮小?

 きたみ菊まつり用菊花の栽培を担ってきた北見市若松の市菊花試験栽培センターだが、市は現在、閉鎖に向けて業務委託先の北見園芸協会と協議を進めているという。今年スタートした北見秋祭でも、多くの菊花が中央プロムナードや北見駅前を彩ったが、同センターの閉鎖により来年はスケールダウンするかもしれない。

1995年に開設、菊まつり用を栽培して30年

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 同センターは1995(平成7)年、市緑ケ丘に開設。2007年には北見フラワーパラダイスに隣接する現在地に移転した。5棟のハウスで大菊や小菊などを栽培し、菊まつりに出品してきた。

 まつり用菊花の大半は北見地方花卉生産出荷組合と同センターが栽培。2022、23年の同まつりでは各1万鉢が展示され、このうち同センターが4千鉢を提供した。

 今秋にスタートした北見秋祭は、きたみ菊まつり、北見オクトーバーフェスト、オホーツク北見ハロウィーンフェスティバルを集約し、それぞれの魅力を継承する形で開催。まつり会場の中央プロムナードや北見駅前広場、市役所などに色とりどりの大小7千鉢が展示され、来場者の目を楽しませた。

全体を見直し

 市観光振興課によると、センターの閉鎖は「新たな祭りの開催に伴う全体的な見直しの一環」という。新たな祭りは「食」をメインとするイベントに生まれ変わったが、「菊を楽しみにしている人も多く、何らかの形で菊の展示は続けていきたい」としている。(柏)

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