網走市の天文愛好家、桑野真行さんが11日朝、市潮見の自宅庭から上空を見上げたところ、大気光学現象の環天頂アークが出現しているのを見つけた。まもなく幻日環(げんじつかん)も現れ、自然の光学ショーを堪能した。
氷の結晶で構成する巻雲類が上空を覆う朝や夕方に現れることがある。内暈(うちかさ)と呼ばれる環(わ)を見掛けることはあるが、環天頂アークはその上空高くに逆向きに反って出現。はっきりと確認できるのは珍しい。
また、太陽に向かって左右に小さな輝きの幻日が現れることはあるが、桑野さんによると「視線を追うと環が長く伸びていた」そう。太陽の中心から左右の幻日を突き抜いて地平線近くに伸びる幻日環をカメラに収めた。
桑野さんのブログホームページ「網走の天文台」に掲載した。(寒)