連載 アバシリの人①

2024-04-05 掲載

(網走市/本紙連載)

野地 亮介さん(38)

 連載「アバシリの人」がスタートします。網走で生まれ育った人、網走が大好きな方にスポットを当て、本紙記者がインタビューする企画です。有名・無名問わず、網走というまちを愛する人達が登場します。(大)

ドラムで故郷を元気に

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 今回登場するのは、プロドラマーの野地亮介さん(38)。網走出身で現在は神奈川県厚木市を拠点に活動しています。野地さんは「ドラムで故郷を盛り上げたい」と夢を広げています。

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 網走で生まれ、地元の小中高校に通った。高校卒業後、プロのドラマーをめざして東京の音楽専門学校に進学した。

 「中学2年生のときお年玉でドラムセットを買い、独学で勉強しました。当時は『その辺のプロよりうまい』と自画自賛していました。しかし、東京の専門学校ではプロドラマーの先生にボコボコにされました(笑)。身の程を知ることができました」

 専門学校卒業後、東京を中心にプロドラマーとしての人生を歩み始めた。キャリアを重ねながら関東でドラムレッスンを手掛けるようになり、生徒も増えていった。そして昨年9月、網走市内でドラムレッスンをスタートさせた。

 「プロドラマーとしてのキャリアが落ち着いたとき、『地元(網走)に還元できることは何かな』と考え始めたんです」

 ドラムの魅力や楽しさを地元の人に伝えるため、昨年には市内でセミナーを開催。網走市教委の協力を得て、市内小中高校の吹奏楽部メンバー100人ほどが参加した。「参加した子ども達の目が輝いていくのが見えました」と振り返る。

 「自分はドラムしかできない。子ども達が『ドラムを叩いてみたい』とワーッとテンションが上がった時、その次につながる存在でいたい。今後は音楽フェスなどを企画して、網走に人がたくさん集まるようにしたいですね」

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 野地さんは毎月、厚木市から網走市に帰省し、ドラム教室の講師を務めている。野地さんの〝右腕〟として網走教室の運営を支える友人は「いつか世界で活躍するドラマーを網走から輩出したいですね」と張り切っている。

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