連載 議員視察から見る網走の魅力㊤

2024-05-23 掲載

(網走市/政治)

200を超える議会が過去10年間で来網

 全国各地の議員による行政視察。網走市は視察の受け入れに積極的で、過去10年間で200を超える議会が来網した。視察内容を調べると、市外からの視点による〝網走の魅力〟が垣間見える。過去10年間で最も多かった視察は「スポーツ合宿」で、前市長が力を入れた施策だった。(大)

23年度はピーク時の半分

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■ヒントを探る

 議会による行政視察目的は、わがまちの課題解決のヒントを探ることだ。網走市議会も毎年(コロナ禍を除く)、他市町村に出向き、まちづくりにつながる情報を集めている。

 網走市は近年、議会視察を積極的に受け入れている。各地の議員が市内に宿泊・飲食することなどで地域経済の活性化につながるからだ。

 市のHPでは現在、2014(平成26)年度から23(令和5)年度までの視察受け入れ実績が公開されている。本紙はこの公開資料を基に、全国の議会が注目した〝網走自慢の施策〟などを調べてみた。

■合宿事業が4割

 過去10年、網走市に行政視察で訪れた議会は計202団体。最も多かったのは14年度の41団体、次いで16年度の39団体、18年度の33団体などとなっている=別表=。一方、24年度は17団体でピーク時と比べ半減。コロナ感染拡大の影響もあるが、それだけではないかもしれない。

 市が公開する資料には、来網した団体の視察内容も記されている。視察内容は「網走の魅力ある施策」とも言い換えられる。

 過去10年間の視察内容は延べ200件を超える。このうち最も多かったのが「スポーツ合宿」関係の51件で、全体の4割ほどを占めた。

 17年度においては、9団体(青森県や香川県、秋田県などの地方議会)が天然芝グラウンドを有する網走スポトレを視察した。

 スポーツ合宿事業は、前市長が力を入れた施策だ。

 かつて、網走スポトレはラグビー合宿のメッカと呼ばれた。毎夏、国内最高峰リーグの社会人チームが集結し、日本代表チームもW杯直前合宿を行った実績がある。自治体によるラグビー合宿誘致の成功事例として注目された。

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 過去10年間の実績を見ると、前市長時代に築かれた施策についての視察が多いことに気付く。次回は、現在の水谷市長時代に考案された施策の視察内容などを紹介する。

キーワード

  • 行政視察

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