北見のカラオケ仲間らでつくる慈善団体「マニマニクラブ」と代表の佐々木衛さんは20日、能登半島被災地チャリティー歌謡ショー(18日、北見芸術文化ホール)の会場で寄せられた募金15万円を日本赤十字社に振り込んだ。ボランティア出演した歌手・加納ひろしさん、協力したダンスの子ども達、会場で善意を寄付した来場者らに感謝している。
佐々木さんによると、石川県能登地方に住む知人が「震災で友達も亡くなって、後期高齢でどうやって生きて行けばいいのか」と力を落としていたそう。そんなとき、かねてから知り合いの加納さんから偶然「旭川までコンサートで行く」という知らせが入り、無理を承知で北見でのボランティア公演を打診。すると「出演料はいらない。次の日が空いているので北見へ行きます」と快諾を受けたそう。
さっそく、カラオケ仲間ら約60人が集まり、入場無料の「加納ひろしさんボランティアで応援出演チャリティーショー」を企画。当日、加納さんは「北見が好きなんです」と話し、子ども達がダンスでショーを彩り、会場での募金活動に取り組んだ。
同クラブは「元気な間に、ちょっとだけいい事しませんか」と活動している。
佐々木さんは「1人のお金持ちがどんと寄付するのもいいけれど、少しずつでも多くの人の気持ちが集まるのもいい事」と話し「将来がある子ども達が参加してくれたのも嬉しい」と感謝していた。(寒)