様変わり小学校プール授業

2024-05-29 掲載

(北見市/教育)

北見市、自校施設2校のみに

 北見市内の小学校では、ほとんどのプールが施設の経年劣化や強度低下により使用できない状況となっている。使用できるのは端野小と留辺蘂小のプールのみで、今年度は両校と3カ所の公営プールを利用して全23校(義務教育学校1校を含む)のプール授業が行われる。

公営プールも活用、新たにバス代が発生

 市内の小学校22校、義務教育学校1校のうち、2022年度までは18校でプール授業が行われていた。しかし、鉄骨、上屋の点検や劣化診断の結果、23年度に8校のプールが使用中止となり、今年度はさらに8校のプールが使用不可となった。

 現在、使用可能な自校プールは端野小と留辺蘂小の2校のみ。そのため、今夏は両校のほか公営の北見市民温水プール、常呂町健康温水プール、訓子府町温水プールの5カ所でプール授業が行われる。すでにプールごとに利用校の割り振りも完了している。

 公営プールは一般も利用するため、市民温水プールは一般利用開始前の午前9時~10時の時間帯も活用。一般利用と重なる時間帯はコースを分けて授業を行い「指定管理者と調整の上、一般利用に支障がでないようにしていきたい」と市学校教育課。

 常呂と訓子府のプールは一般開放していない午前中を授業時間に充てることにしている。プール授業の授業回数は原則、全学年2回(各3時間)とし、トータルの時間は従来通り。

 学校プールはビニール屋根の架け替えや管理・監視業務などで1校あたり年間約160万円の経費がかかるが、プール授業の集約化でこれらの経費は減少。一方、他校や公営プールへのバス移動で1校あたり80万円ほどの費用が新たに生じる。(柏)

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