尺八演奏家の藤原道山さんが5月31日、美幌中学校を訪れ、3年生に尺八の魅力を伝えた。
藤原さんは30日に町内で開かれたコンサートのために来町した。
中学校では、尺八が竹でできていること、音階の穴が5つあることなど基本的な知識や、尺八を演奏する上で「息」「指」「首」の3つが重要だと説明。「息づかいで澄んだ音から力強い音、指のふさぎ方で幅広い音階が出せ、首を振ればビブラートがかかります。3つの技を組み合わせて音をつくっています」と解説した。
3年生はこの後、実際に尺八を演奏。最初はまったく音が出せなかったが、藤原さんから「息をまっすぐ前に吹くように」とアドバイスを受け、鳴らせる生徒もいた。生徒たちは「簡単そうに見えたがとても難しかった」「音色を変えられるのがおもしろい」などと感想を述べていた。
10歳の時に尺八を始めたという藤原さんは「尺八を通じていろいろなフィールドで活躍する方に会え、新しい音楽もつくることができました。尺八のお陰かなと思っています」と話した。(浩)