連載 北見市の使用料・手数料 (上)

2024-06-10 掲載

(北見市/社会)

見直し論議がスタート

 北見市の第1回使用料等検討委員会が5月31日、市役所本庁舎で開かれ、4年ぶりに市の使用料と手数料の見直し作業がスタートした。前回改定時の検討委の答申をふまえ、高齢者無料施設や歴史的文化施設の有料化、上限改定率、減免基準も議論される見通し。

4年ぶり改定に向け 検討委が初会合

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 市は4年をめどに体育施設や文化施設の使用料、証明書の発行などに要する手数料の見直しを行っており、前回は2021年7月1日に改定した。

公共施設料金を最善のものに

 前回、使用料はコロナ禍の影響をふまえて一律の改定を見送り、手数料は大幅な変更は行わなかった。一方、検討委からは市民温水プールやトレセンなど70歳以上を無料としている施設について「将来的に有料化が必要」、ハッカ記念館やピアソン記念館など年齢を問わず無料としている歴史的文化施設について「今後、使用料徴収の検討を」との付帯意見が添えられた。

 市が昨年6月に実施した市民アンケートでは利用料金の見直しにについて7割が「賛成」または「どちらかと言えば賛成」と回答。高齢者無料施設の有料化は「有料化した方が良い」「どちらかと言えば有料化した方が良い」が合わせて45~49%。「無料化を続けた方が良い」と「どちらかと言えば無料化を続けた方が良い」は合わせて32~40%となった。

 検討委は学識経験者や利用者関係団体、市民公募など8人で構成。委員長に北見工大副学長の村田美樹氏を選任した。

 辻直孝市長は「難しい議論となるが、市民にとって最善のものとなるよう協力を」とあいさつ。検討委は9月までに5回の会議を開き、答申書をまとめる。(柏)

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