北見市議会代表者会議の人事案が大原則

2024-08-15 掲載

(北見市/政治)

北見地区消防組合議会議長 加城 博志氏(58)

臨時会で提出された議長辞職動議への見解

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 北見地区消防組合議会の加城博志議長(58)は、7月9日の臨時会に提出された議長の辞職を求める動議について見解を述べた。

 臨時会では、松谷隆一議員(北見市議会・市民クラブ)が、「代表者会議の申し合わせ事項に沿わない」として加城議長(同・次代)の辞職を求める動議を提出。採決の末に可決されたが、加城氏は法的拘束力はないとして続投を決めた。

 北見地区消防組合議会は北見市議会議員10人、置戸町議会議員2人、訓子府町議会議員2人の14人で構成。代表者会議は副議長を座長とし、副議長及び北見市議会議員3人、置戸町と訓子府町議会議員各1人で構成される。

 議長任期は4年だが、代表者会議の申し合わせで「議長、副議長は北見市義選出議員の中から指名し、2年交代」としているほか、「監査委員、議会運営委員会副委員長は2町選出議員の中から選任する」などの定めがある。加城氏は2022年5月に議長に就任し、今年5月で2年が経過していた。

 加城氏は「私自身、議長の職にしがみつきたい訳もなく、申し合わせの2年交代も、もちろん承知しています。しかし消防組合の議長と副議長の人事は北見市議会代表者会議の人事案が大原則で、今回は北見市議会の代表者会議において当初、他の案が検討されましたが、過去にも例があることから最終的に2年交代の再任を求められたものです」と説明する。

人事は代表者会議による正式なもの
出席者からの異議「民主主義としての整合性がない」

 動議提出については「(議長人事は)北見市議会代表者会議で選出、消防組合議会代表者会議で報告・了承されたもので、正式な手続きを踏んでいます。そのため代表者会議の出席者が異議を唱えるのは、民主主義としての整合性がないと言わざるを得ません」と訴える。

議事進行は「代表者会議に差し戻す案件も、補正予算成立を優先」

 動議の可決については「申し合わせで各市町の職務分担はそれぞれの専任事項とされており、本会議での議決にはなじまない。きちんと状況を把握している議員は、(動議には)同調していません」とする。

今後は「決まり守れぬ会派があれば新たな枠組みが必要」

 「(動議可決に)法的拘束力はない」として議事を進行した点に関しては「本来であれば、休会または延会として消防組合北見市議団会議、北見市議会代表者会議に差し戻して解決すべき案件だったかもしれません。私としては、この臨時会では、契約期限が迫っている補正予算の成立を優先すべきと考えたのです」。今後については「審議の過程をしっかり踏んで決まった結論を守れない会派があるのであれば、もう一度原点に立ち返って新たな枠組みをつくるべきではないでしょうか」と話している。(柏)

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