北見保健所管内 今年はE型肝炎が多発

2024-08-30 掲載

(北見市/社会)

焼き肉好きの北見市民は要注意!

 北見保健所の調べによると今年、同保健所管内では、E型肝炎の発症数が例年を大きく上回るペースで推移している。8月18日現在で17件に上り、札幌市の16件に匹敵。E型肝炎は焼き方が不十分な豚肉などを介して感染し、急性肝炎を引き起こす。同保健所は焼き肉文化が定着している北見地方の住民に注意を呼びかけている。

感染者数は毎年、全道トップ

 同保健所管内のE型肝炎の発症数は例年10~20件ほど。昨年は道内で発生した60件のうち北見が14件。人口の集中する札幌市が13件だった。今年は8月18日現在、道内の発生は43件でこのうち北見が17件、札幌市が16件。他の保健所管内は0~3件で、北見は他地域に比べ突出した数。この傾向は毎年続いており、焼き肉を食べる機会の多い食生活の影響とも見られる。

 E型肝炎は、HEV(E型肝炎ウイルス)に汚染された食材を食べたり、箸や調理器具などを介して感染し、急性肝炎を引き起こす。感染から2~9週間(平均6週間)後に倦怠感や発熱、黄疸(おうだん)などの症状が現れ、入院するケースも多い。無症状の場合もあるが、高齢者や妊婦が感染すると重症化の恐れがあるという。

 同保健所は「豚肉や豚の内臓は中まで十分に加熱し、焼き肉をする場合はトングを使用するか、焼く箸と食べる箸を分けるようにしましょう。熱が続いたり、目に黄疸が出たら医療機関の受診を」と求めている。(柏)

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