1932(昭和7)年にスタートした強行遠足は、これまで社会情勢などに合わせて距離やコースを変更。最長101㌔を走ったこともあるが、1977(昭和52)年以降は71~72㌔で推移していた。
生徒達は夏休みが明けると、運動や暑さに体を慣らすため、同校の外周を走る練習を行うほか、自身のペースで1時間走る「60分走」にも取り組み、本番に臨む。
しかし、2学期制導入の影響などで練習回数が減少しているのに加え、近年は暑さ指数に基づく熱中症対策も加わり、男子は本番の走行距離に見合う練習量の確保が難しい状況。そのため生徒の安全性を考慮し、男子の距離短縮を決定した。女子は走行距離に見合う練習量が確保できるとして、従来の距離を走る。
今回の決定に伴い、男子の走行ルートが一部変更される。スタートの同校から上ところ、訓子府、境野までは同じだが、そこから置戸へ向かわずに訓子府まで折り返し、中ノ沢で女子に合流。豊地を経てゴールの常盤公園を目指す。
担当教諭は「長い歴史のある伝統行事。手探りの面もありますが、時代に合わせて改善しながら続けていけたら」と話していた。(結)(柏)