秋の風物詩と親しまれる「赤とんぼ」が、北見市内でも飛び交うようになった。稲穂が垂れ、あと半月ほどで収穫を迎える田んぼでは秋めく気配に誘われ、たくさんのトンボが飛び交っている。
赤とんぼはトンボ科アカネ属に属するトンボの総称で、道内では「アキアカネ」と「ノシメトンボ」が最も普通に見られる。いずれも平地の池や沼、水田などで繁殖し、初夏から夏にかけて羽化する。その後、山林へと移動し、体の成熟とともに秋になると集団で平野部におりてくるため、この時期になると赤とんぼの数が増える。
写真は、市豊田で撮影した「ナツアカネ」。顔まで赤く染まることから「お嫁さんトンボ」とも呼ばれる。近年、数が少なくなっているといわれるが、市内の水田地帯では郷愁を誘う素敵な〝お嫁さん〟に出合うことができる。(理)