「防災フェスinびほろ」が1日、美幌町サニーセンターで開かれた。訪れた人達が災害現場の疑似体験や防災かるた、避難所運営ゲームなどを通じて防災への意識を高めた。
主催は実行委員会。防災の日に合わせて始めて開いた。VR(仮想現実)ゴーグルで洪水の深さなどを疑似体験したり、かるたをしながら防災について学ぶコーナー、美幌町のハザードマップを紹介するコーナーなどが設けられ、訪れた人がそれぞれ防災について考えたり学んだりした。
屋外では自衛隊や消防車両の展示のほかキッチンカーも出店した。
フェスを中心になって企画し、実行委員長を務めたのは美幌町出身で北海学園大学3年の男子学生。高校時代に、津波の高校生サミットに参加したのを機に防災を啓発する高校生団体を立ち上げ、イベントを開いた経験を持つ。元日に発生した能登半島地震で防災の重要性を再認識し「古里の防災や減災に貢献したい」と有志と開催にこぎつけた。
男子学生は「子どもたちが来てくれました。災害について何かを考える機会になっていたらうれしい。今後もこうした機会を設けていきたいです」と話した。(浩)