置戸町獅子舞保存会は17日、置戸神社の秋の例大祭に合わせて舞の一部を奉納した。その後、町内の施設や住宅を巡る「門付」(かどづけ)も行い、各所で無病息災を祈った。
置戸の獅子舞は富山県がルーツといわれ、1931年に同神社の移転を契機に当時の青年団員が始めた。継承が途絶え、活動が休眠状態になったこともあったが、77年に同保存会を結成、復活した。
神社での奉納舞は、笛や太鼓の音に合わせて2頭の獅子が参道をせり上がり、社殿の前で争うように舞った。その後、二手に分かれて置戸地区を巡回。各家庭や店内などに獅子が上がり、胴体をうねらせたり、首を上下左右に動かしたりして軽やかな舞を披露した。迎え入れた住民達は和やかな表情で、縁起物の来訪を歓迎していた。
門付は14~18日にかけて町内各地区で行われた。(理)