犠牲者1人ひとりに生きるはずの時間があった

2024-10-09 掲載

(北見市/社会・教育)

平和スタディツアーに参加 北見藤高3年女子生徒

報告会開き経験語る
被爆者の声に関心持ち、次世代へ

 コープさっぽろが主催する「平和スタディツアー」(8月4〜7日、広島県)に参加した、北見藤高校の女子生徒(3年)による報告会が9月30日、同校で行われた。全生徒の前で被爆地を訪れた経験を語り、あらためて平和の尊さを訴えた。

 スタディツアーは道内の中高生を対象に、平和への思いを継承していく目的で2012年から実施。今年は平和記念式典に参列し、平和記念資料館などを訪問した。

 平和イベントで被爆者からの体験談を聞き「私達が被爆者の声を聞ける最後の世代かもしれない。関心を持ち、次の世代につなぐことが大切だと思いました」と振り返る。

 平和記念資料館では原爆の犠牲となった人の名前と遺影、惨状を示す資料の数々を目の当たりにしたことで戦争の悲惨さを肌で感じ、「1人ひとりに家族がいて生きるはずの時間がありました」と思いを馳せた。

 女子生徒は最後に「ヒロシマを教科書の中の出来事で終わらせることなく、一度自分の目で見に行ってほしい」と全生徒へ呼びかけた。

 報告会にはコープさっぽろ北見地区委員会の役員ら9人も出席。組合員は「大人として決して無関心ではいられないと、あらためて考える機会をもらいました」と話した。    (理)

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