北見緑陵高校の2年生110人が取り組む「総合的な探究の時間」の中間発表会が1日、同校で行われた。生徒達は探究テーマを選んだ理由や背景に触れながらこれまでの成果をスライドで報告した。
2年生は4月から防災や福祉、学校の活性化などに関する探究テーマをグループごとに設定し、解決に向けて学習を進めている。中間発表会には外部講師として北見市や市社会福祉協議会、イオン北見店などから8人を迎え、各分野ごとに講評を受けた。
探究テーマは、若者世代のボランティア不足解消や食を通じたフレイル予防、イオン北見店を会場とする子ども向けイベントの開催など、さまざま。同校独自の魅力づくりとして屋上の開放を提案するグループもあり、探究課題を自分事としてとらえながら学習を進めている様子を堂々と発表した。
総評で田原勇人校長は「春からテーマを変更しているグループが多かった。課題の深まりを考えた上で勇気のいる決断だったと思うが、よりよい学習につながっていると感じた」と話した。外部講師達は専門家の立場から調べ学習で終わらぬようアドバイスしていた。 (理)