管内高校探究学習発表・研究会がこのほど、北見市民会館で開かれた。管内8校から生徒や教員ら約60人が参加し、それぞれ取り組んでいる探究学習の成果を発表、交流した。
生徒が自ら地域や社会などの課題を見つけ、情報収集、研究、分析をしてまとめる探究学習。2022年に「総合的な探究の時間」として必修化された。同研究会は、探究学習のさらなる内容の質向上などを目的に、北見北斗高校と北見NPOサポートセンター、㈱地域価値協創システムが主催し、初めて開催した。
この日、各校から選抜された9グループが「微生物を用いたカフェインの分解について」「学校で充電したい」「災害時に断水したとき身の回りの水は利用できるのか」などをテーマに、それぞれ取り組んでいる探究学習の現在までの成果を発表した。
IIHOE(人と組織と地球のための国際研究所)の川北秀人代表や東京農業大学生物産業学部自然資源経営学科の上田智久教授ら4人が講評。発表に具体的な質問をするとともに「社会にどう貢献できるかが重要」「もう一歩踏み出してみて」などアドバイスを送った。また、参加した教員や生徒からも質問や意見が上がった。
発表後、さらなる探究学習の充実をめざし、生徒達はグループ交流会、教員と講評者は意見交流を行った。
「エネルギーミックスについて」をテーマに発表した北見工業高校の電気科2年男子生徒は「とても勉強、参考になりました。(探究の課題を)地域にどう広げるかが大切だと思いました。今よりもっと深く調べて、企業とのつながりも持っていきたい」と話していた。(菊)