置戸の町民グループ「シリピリカ」
映画は、同県珠洲市で受け継がれる伝統的な製塩法「揚げ浜式」による塩作りに励む職人達の自然と共にある暮らしぶりを追いかけている。上映会は町民グループ「シリピリカ」の主催。
能登半島地震で母亡くし…
代表は輪島市出身。町の田舎暮らし体験制度「地遊人」をきっかけに置戸で暮らし始め、今年で22年目を迎えた。元日に発生した震災で実家が全壊し、父(84)は救助されたものの母(享年88)が犠牲となった。
震災後、金沢市に避難していた父は5月に輪島の仮設住宅に入居したが、9月21日の記録的な大雨で床上浸水の被害を受け、現在は兄夫婦の元に身を寄せているという。
「震災を他人事で終わらせることなく、ふるさとを追われた人に少しでも寄り添いたい」そんな気持ちで上映会を企画した。会場では募金を呼び掛けるが「集まった金額ではなく、能登の『今』に気持ちを向ける機会にしてもらえたらうれしい」と語り、輪島と置戸の2つのふるさとをつなぐことが「私にできるささやかなまちづくり」との思いも。上映会後、感想をシェアする時間も少し設ける。
上映会は25日が午後6時、26日が午前10時から。各回定員30人程度。申し込みを受け付けているが、当日参加も可。募金は全額「ほくりくみらい基金」へ寄付する。申し込みはQRのフォームから受け付け。(理)