避難所体験し自分事に

2024-12-17 掲載

(北見市/教育)

北見緑陵高校で1日防災学校

日赤道看護大が講義など協力

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 北見緑陵高校の1日防災学校がこのほど行われた。日本赤十字北海道看護大学の根本昌宏教授ら5人を迎え、全校生徒約340人が簡易トイレや段ボールベッドの組み立てなどを体験。防災を自分事としてとらえる機会にした。

 はじめに根本教授が北海道の災害について講義。避難生活では循環器系疾患やエコノミークラス症候群、一酸化炭素中毒などの疾患が多発する。こうした災害関連疾患を防ぐためには「TKB」(=トイレ、キッチン、ベッドの略)に加え、冬期は「W」(暖房)が不可欠などと説明した。

 演習では、体育館の床に敷いたブルーシートに全生徒が一斉に寝転がり、窮屈な中で音をたてないよう30秒間、静止した。床の硬さや冷たさを感じながら目をつぶる生徒達に根本教授は「眠れる避難所とはどんな環境でしょう」と語りかけた。

 続いて班ごとに分かれ、排泄物を1回ごとにラップ(個包装)して密封するポータブルトイレや段ボールベッドを組み立て、プライバシー空間を確保できるようテントも設置した。

 3年生は「ブルーシートの上に寝た時はとても辛いと感じた。避難所にはいろいろな世代が来ると思うので力を貸せる存在になりたい」と話していた。

 根本教授は「いざという時、日本を支える力になってほしい」と生徒達に呼び掛けた。(理)

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