市が先日の網走市議会・文教民生委員会で明らかにした。
旧道立網走高等看護学院は令和3年に閉校。翌年、道は網走市に対して利活用の可能性について打診し、事務レベルでの検討を進めていた。
現存する同学院校舎は1999(平成11)年に完成し、鉄筋コンクリート造り3階建て(約2600平方㍍)。道の資産台帳によると、建物の価格は約3億9千万円となっている。
市によると、市総合福祉センターは1階と2階、網走水試は2階と3階を活用する。
市総合福祉センターには現在、網走社協や民生・児童委員連盟網走支部の事務局などがある。施設の老朽化が進んでいることから、現在の機能の大半を同学院校舎に移転する見込み。
網走水試については、試験用の機材などを設置する予定。市総合福祉センターを含め、利活用に向けた改修は市が行い、道との経費負担割合は今後の調整となる。
今後、道との協議を経て、網走市への建物譲与、土地の無償貸与の事務手続きが済めば、今年度内には基本設計に着手。27年度中には実施設計をまとめ、供用開始となる見通し。 (大)