七草粥の由来は、中国が唐と呼ばれていた時代に始まった古い風習にあるとされています。1月7日の「人日の節句」に七種菜羹(ななしゅさいのかん)という7種類の野菜が入った汁物を食べて無病息災を願う風習と奈良時代の日本の風習「若菜摘み」が融合し、七草粥になったと言われています。
春の七草とは、春の早いころに見られる7つの植物のことで、種類はセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)。七草粥には、次のような意味や効能があるとされています。
【栄養素が豊富】ビタミンA、C、E、Kやカルシウム、鉄、マグネシウムなどの栄養素が豊富に含まれています。
【胃腸の動きを促進】粘性があり食物繊維も含まれているため、胃腸の動きを促進して消化をスムーズに行います。
【体を温める】体を温める性質があるため、寒冷な環境での摂取は体温を維持しやすくし、冷えからくる不調を軽減することができます。
【解毒作用や利尿作用】有害な物質を排除する働きがあり、解毒作用や利尿作用、止血作用、胃腸障害やむくみに効果があるといわれています。
【抗酸化物質が含まれている】抗酸化物質が含まれているため細胞を守り、免疫機能を向上させる効果が期待できます。
七草は栄養価が高く、体調を整えたり、体を温めたりする効果により「日本のハーブ」とも呼ばれます。七草粥は、米と水を炊いた後に刻んだ七草を加えてさらに炊くだけで作ることが可能。七草を自分でそろえようとするのは大変ですが、七草全てが入ったパックもありますので、試してみてはいかがでしょうか。