農水省北海道農政事務所は令和6(2024)年産水稲(すいとう=コメ)の収穫量をまとめた。作況指数は全道平均が103「やや良」。オホーツク・十勝地域の作況指数は道内地域別で最も高い109の「良」。もち米が主力で、うるち米主体の空知、石狩地域などとは単純比較できないが、前年に続いてオホーツク管内のコメ生産は豊作だった。
全道の収穫量は49万5500㌧。前年に比べ作況指数が1ポイント下回ったが、作付面積が2%増えたこともあり、収穫量は1万9600㌧増加した。
エリア別の「オホーツク・十勝地域」は、オホーツク・十勝・釧路・根室各総合振興局を含む地域が範囲だが、実際に稲作を行っているのはオホーツク総合振興局管内がほとんど。
同事務所の作物統計調査資料によると、令和6年の稲作は、田植えの時期がやや低温傾向だったものの7月と9月が高温で日照時間は7月と9月上旬に平年値を上回るなどおおむね好天に恵まれた。
このようなことから、オホーツク・十勝地域の令和6年産水稲の10㌃当たり収量は572㌕で同5年産(573㌕)とほぼ同様だった。
平年作を100とした作況指数は、オホーツク・十勝地域のこの10年間では令和3年産が最も高く113、次いで平成27年産の111、令和元年と5年、6年産の109は3番目に高い作柄だった。