故人がインターネット上に保有していた資産やデータ、契約していたサービスなどを指す「デジタル遺品」。実態が見えないデジタル遺品で残された家族らが困らないように対策を行う「デジタル終活」が注目を集めている。
北見市消費生活センターでもインターネットやスマートフォンの普及にともない、デジタル遺品に関する相談が寄せられるようになったという。
相談内容は「故人が利用していたネット銀行の手続きをしたくてもスマホが開けられず、契約先がわからない」「故人が契約したサブスクの請求を止めたいが、IDとパスワードがわからない」といったもの。
生前からデジタル終活について考えておくことが大切で、対策は①スマートフォンのパスワードを書いた紙を保管しておく(簡単に第三者に見られないよう修正テープでマスキングするなど工夫する)②契約中のサービスのID・パスワードはアプリなどを利用し整理しておく③エンディングノートを活用する④自分が亡くなったあとスマートフォンにアクセスできる人をAppleやGoogleの設定で指名しておく
同センターでは「困ったときや不安なときは、北見市消費生活センターにご相談ください」と呼びかけている。
問い合わせは同センター(まちきた大通ビル5階、0157-23-4013)。