訓子府町主催のささえあい講演会「ちょっと不便な〝くんねっぷ〟で暮らしきるために」が23日、訓子府町公民館で開かれた。町民ら50人が参加し、NPO法人全国コミュニティライフサポートセンターの橋本泰典さんの講演やグループワークを通し、地域づくりについて考えた。
橋本さんは各地の実践事例を交えて講演。「楽しく」「小さく活躍」をキーワードに、得意を生かして人や社会とかかわり、地域とつながることの大切さを訴えた。
グループワークでは参加者が5班に分かれ、「ちょっと不便な訓子府で暮らす知恵を出し合おう」をテーマに、ざっくばらんに意見を出し合った。
お年寄りだけでなく、若者も含めて「おせっかい」を実践しながら周りに気を配る、高齢者が持つ知恵や家庭の味を伝授する機会を通じて多世代がつながる場を、人に頼ることができる人を目指す、などの意見が上がった。
全てのグループ発表を終え、橋本さんは参加者に「訓子府って『いいだろう』『すごいだろう』と、誇らしさを感じませんか」と問いかけ、「周囲から訓子府ってすごいと思われる暮らしが皆さんの足元にはある。これを1年でも5年でも10年でも長く続けるためにどうすればいいか、一緒に考えていきましょう」とエールを送った。 (理)