花えーるの愛称で知られる、おんねゆ温泉花公園(北見市留辺蘂町花丘)農業交流センターは3日、施設内の調理加工室で作った出来立てパンを地域の園児達に配った。例年行っている園児達へのクリスマスプレゼントが昨年暮れ実施できなかったことから、お詫びの気持ちを兼ねて代替寄贈。季節の行事に合わせて紅白の「節分パン」を手づくりし、保育園と幼稚園に届けた。

　調理加工室には各種調理器具が備えられ、市民グループや住民らがアイスクリームやチーズ、みそといった同地域で生産される農畜産物を材料に加工品づくりを楽しんでいる。パン作りも盛んで、なかには大阪の高校が修学旅行のルートに花えーるでの体験を組み入れた例もあるそう。

　クリスマスに届けられなくてごめんねーという気持ちで職員と地域住民が協力し、センターの休館日に心を込めて紅白パンを製造。子ども達のアレルギー対策として牛乳や卵を使わなかったが、優しい甘さに仕上がった。

　包装に鬼の絵と特産品の白花豆のかわいいイラストを描き、1人2個ずつ計140個を市立保育園と私立幼稚園の計3園に届けた。

　このうち市留辺蘂のさかえ保育園では〝花えーる宅急便〟のお姉さんのサプライズ訪問に園児達は大喜び。節分行事の再来とばかりに、5歳の女子園児は「園で鬼のお面を作ってお家に持って帰ったら、ママにいっぱい豆をぶつけられた」、6歳の男子園児は「年の数よりたくさん豆を食べたんだよ」と、たくさんお話をしてお礼した。

　同センターは「子ども達が楽しみに待っていてくれる。一緒に地域を盛り上げたい」と、これからも寄贈を続けたい考え。　(寒)