連載 自動走行バス実現するか? ㊤

2025-02-13 掲載

(網走市/本紙連載)

2パターンの実験ルート想定
3Dマップの作成進める

 バスやタクシーの運転手不足に対応するため、網走市は自動運転バスの実証実験に取り組む。実験ルートは2パターンを想定。今年度は、実験ルートで自動運転バスを走行させるために必要な3Dマップの作成を進めている。 (大)

国の補助受け3年かけ実証実験
運転手不足に対応へ

網走市が配付したチラシ == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
網走市が配付したチラシ

■政府の目標

 自動運転バスの普及は、国交省が中心となって進める。政府は「デジタル田園都市国家構想総合戦略」(2023年改訂版)の中で、自動運転移動サービスの目標として「25年度50カ所程度、27年度までに100カ所以上で実現し、全国に展開・実装する」としている。

 政府は目標を達成するため、実証実験に取り組む自治体や事業者を対象に補助金を用意。網走市の場合は国交省からの勧めを受け、実証実験に名乗りを上げ、採択された。

 市は今年度、国の補助金2千万円を活用する。昨秋からは、自動運転バスの走行実験をするルートの選定などを進めてきた。

■2ルート

 網走市においての実験ルートは、網走バスとの協議を経て選定。実験ルートは2つある。次の通りだ。

 ルート①=網走駅~網走バスターミナル~道の駅~北方民族博物館~オホーツク流氷館~博物館網走監獄

 ルート②=大曲地区~中央橋~網走厚生病院~網走橋~網走バスターミナル

 …………………

 実験ルートを選定する上で、市と網走バスは「市内路線バス利用者の減少」「観光施設巡りバスの繁忙期・閑散期の利用者数のギャップ」などといった現状を重視したという。

 今回の実証実験は、3カ年にわたって取り組む考え。実証実験にかかる財源は、国の補助金を見込んでいる。

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 次回は、市内においてのバス運転手不足の現状や自動運転バスの特徴などを紹介する。

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