町内で生産される農畜産物に、商工業が連携して付加価値をつけよう—と訓子府町が今年度から実施しているブランディング支援事業の第1号が決まり12日、町役場で補助の決定が通知された。
生産のほか加工や製造・販売、農家レストランの運営といったいわゆる6次産業化を商工業分野からも支援することで農畜産物の魅力アップを図る狙い。
支援の対象となったのは織田賢(まさる)さん(㈱ファームヒル織田代表=訓子府町協成)が中心となって計画する乳製品開発プロジェクト。ミルククラウンの商品名で牛乳やジェラートの製造・販売を手がけており、同ファームの生乳を使ってチーズケーキを製造する加工機械の導入経費の一部300万円の補助が認められた。
おなかがゴロゴロしづらいというA2ミルクを低温殺菌して使用。開発予定のチーズケーキは「牛乳同様、最初に濃厚な甘さが来て後味はさっぱりした仕上がりになるはず」と織田さん。4月の商品化をめざす予定で「今後も地域と連携して特産品の開発に努めたい」と意欲を述べた。
伊田彰町長は「期待しています」と応援の言葉を添えた。 (寒)