北見市端野の男性(71)は、「サロマ湖100㎞ウルトラマラソン」や「湧別原野クロスカントリースキー大会」、昨年まで開催していた「ビホロ100㎞デュアスロン大会」など、約40年過酷なレースに挑み続けている。「1人ではできません。家族や仲間の励ましのおかげ」と笑顔をみせる。
知り合いがビホロデュアスロン大会の実行委をしていたため、誘われて1988年の第2回大会に参加。「特に運動をしていたというわけではなかったですし、ペース配分も分からず、ものすごくつらかった。でも、家族のサポートとゴールした時の達成感がすごかったんです」と振り返る。
それ以来「どうせ走るならつらいことを楽しもう」と、同デュアスロン大会をはじめ、家族旅行をかねて道内外の主に100㌔やフルマラソンに参加するようになった。
ウルトラマラソンは昨年で31回目の完走を果たし、すでに20回完走した人に贈られる「グランドブルー」を達成。20回大会から娘さんがゴール付近で応援の旗とともに待ち構え、一緒にゴールするのが恒例になっている。「最初は娘が旗を持って待っているなんて知らなかったので、突然のことに驚きましたし、うれしかった。今はせっかく作ってくれているから頑張ってゴールしなくてはと励みになっています」
過去には途中で足が動かなくなったり、リタイアしたこともあった。そのため長距離を走るために大切にしているのはペース配分で「張り切り過ぎてはだめ。自分を抑えて我慢し、いかにペースを保つかが大切」と考える。
現在も大会には奥さん、娘さんとともに出かける。「いつも会場に来てくれる妻の支えと娘の応援があって頑張れる」と感謝する。また、現在北見はしろう会に所属しており「仲間の存在も大きい。走っているときに知っている人に会うと心強い」という。
年男の今年は、道内のクロスカントリー大会の最長コースの完走回数によって贈られる「セブンスター」の9回目を狙う。また、ウルトラマラソンでは、実績に応じて与えられる番号の順位を上げるのが目標。「今は4番。もっと上位をめざしたい」と目を輝かせている。 (菊)