ウクライナ国立オデーサ歌劇場オーケストラの演奏会が3月9日(日)午後1時半から、北見芸術文化ホールで開かれる。戦禍のウクライナで活動が著しく制限される演奏家支援が目的。北見市常呂に縁の深い吉田裕史氏が指揮者を務める。
吉田氏は母方の祖父母が住む旧常呂町の旧常呂国保病院(現・常呂厚生病院)で出生。千葉県で育ち、夏休みと冬休みは常呂で過ごすなど結びつきが強い。「夏には常呂前浜で遊び、冬には常呂中学校近くの丘でスキーを楽しむ—その日々は北海道の自然と人々のたくましさに触れる貴重な時間でした」とコメントを寄せている。
吉田氏はイタリアのボローニャ歌劇場フィルハーモニーの芸術監督や首席客演指揮者を歴任し、現在はオデーサ歌劇場の首席客演指揮者。「このコンサートを通じて文化や音楽の魅力に触れてほしい」と呼び掛けている。
オーケストラは横浜市、神戸市、北見市で3公演を行う。北見公演の長南進一実行委員長は「ウクライナで最も歴史のある楽団の精髄をぜひ堪能してほしい」と呼びかけている。
B席、C席は完売。問い合わせは長南実行委員長(090-9524-9315)へ。